熊建労とは建設業で働く方のための労働組合で、一人親方、事業主、職人の方が加入されています。
組合に加入し、中建国保(中央建設国民保険)に加入していれば社会保険でなくても加入業者としての要件をクリアする事ができます。法人でももちろん加入できます。
社会保険と同じように病気や怪我で休業が必要な場合も休業補償として給付基礎日額の8割相当が支給されます。
ただし、仕事中のけがや入院については労災保険を使うことになります。
中建国保の給付制度
- 医療費の償還金(70歳以上を除く)
窓口で3割負担の医療費がひと月で17500円を超えた場合は、超過分が償還金として戻ってきます。 - 傷病手当金(5日以上の休業の場合)
入院の場合は1日8000円、通院の場合は年齢によりますが2000円~4000円 - 出産育児一時金(42万円)
- 出産手当金(女性の組合員)
- 葬祭費(組合員7万円、家族5万円)
- その他
健康診断、人間ドック、インフルエンザ予防接種(年2回4000円まで補助)、施設利用補助等
社保の未加入対策も着々と進んでおり、県別では100%を達成したところもあります。
熊本県は企業別では98%、労働者別では82%とあと一歩というところです。
社会保険に加入していなければ、建設業許可の新規の申請や更新、経営事項審査(経審)を受審する事が出来ませんし、下請けとしても現場入場ができません。
元請は下請の加入指導を行うことにもなっていますので、未加入の下請を使うことになれば元請が指名停止、制裁金、工事成績の減点等のペナルティを課せられることになります。